中古車購入時の注意点は?

自動車が普及し始めてからだいぶ経ち、一家に一台といったようになりつつありますが、はっきり言ってかなり高い買い物であって、コンビニエンスストアでお弁当やドリンクを買うほど気軽に買えるものではありません。

 

日本の自動車界の中で一番下のクラスとなる軽自動車ですら、自分が好きな車でまともな装備が付いたものを選ぶとなると少なくとも100万円以上出さなければ買えなくなっています。

 

政府が「景気は良くなってきている」といっても個人の収入が大幅に増えてはいない中で、物価だけがどんどん高くなり、自動車の価格も年々高くなっているという状態では、なかなか新車など買うことはできません。
そこで白羽の矢が立ったのが中古車です。

 

●中古車はお古

中古車はその車を新車で購入した方が車が必要なくなったとか、乗り換えるといった理由で手放したもので、新車とは違うものです。
はっきり言えば、他人のお古、他人の使い古しということになります。

 

兄弟や姉妹のいる方で兄や姉のお古をまわされて、嫌な思いをした方もいるかと思いますが、中古車というものは要するにそういうことです。

 

しかし、新車が高すぎるということで泣く泣く中古車しか買えないという場合ではそういったわがままも言えません。

 

●中古車を買う目的

中古車を買うからといって、その方が必ずしも経済的に厳しい状態にあるとは言い切れません。
ただ、ほとんどの方が経済的な理由であることが多く、新車が高いから買えないとか、セカンドカーとして、または生活用の足として使うには贅沢すぎるといった観点から選ぶことが多くなります。
しかし、それ以外にも中古車でなければならないという場合もあります。

 

例えばスポーツモデル、現在、新車として販売されているスポーツモデルは非常に少なく、数えるほどとなっています。
あったとしても何百万円もするような高額車両であって、スポーツモデルを一番欲しがる若年層が変えるような車ではありません。

 

それにどのスポーツモデルも燃費を気にしすぎていることからエンジンパワーを低く抑える傾向があり、過給器付きエンジンも避けるようになっています。

 

そういった車が新車で買えないのであれば、中古車で少し前のスポーツモデルが過激だった時代の物を買うしかなく、経済的に新車を買うことができる方でも好んで中古車を買う人がいるのです。
ですので、すべての人が昔みたいに「中古車購入=貧乏人」ではないということです。

 

●中古車に完璧はない

中古車を選ぶ時に一番重要なのは、どこまで妥協できるかです。
ご存じのとおり、中古車は他人のお古です。

 

車によっては傷だらけであったり、へこみがあったり、エンジンの調子が悪かったり、シートがシミだらけであったりと前オーナーが作ったいろいろな形跡が残っているわけです。
それ以外にもグレードが低かったり、求めている装備がついていなかったり、ボディカラーが好きな色でなかったりという先天的なものが自分の好みと合わないこともあります。

 

これが新車であれば、選択肢があるので思う存分自分の好きな車を求めることができますが、あるものの中から選ばなければならない中古車選びでは、すべての要求を満たすことは非常に稀だと思います。
例えば、グレードや装備はいいがボディカラーが好きではないとか、スペック的に満足いくが走行距離がとことん伸びているとか、ボディがキズだらけで錆まで発生しているとかこういった状態のものの中から選ばなければなりません。

 

そこで大事なのがどの部分を重要視して、どの部分を妥協するのかということです。
ミニバンを買おうとしているのであれば、パワースライドドアは絶対にはずせないが、7人乗りでも8人乗りでもどちらでもいいとか、パワーがなくても燃費がよければいいとか、仕事用に使うだけだからきちんと運転することがで切るのであれば、キズやボディカラーなどは問わないといった考え方が必要になってくるわけです。
時々中古車を買おうとしている方で、やたらと厳しい条件を出す方がいます。

 

走行距離は5000キロ以下、年式は2年未満、ボディカラーはツートンカラーで、どこにも傷や汚れがないもの、そしてできればメーカーオプションの純正カーナビケーションシステムが付いているもの・・・といった感じです。
走行距離や年式はいいとしてもそれ以外の要求はまさに新車を選ぶ時の要求です。

 

新車を購入するのであれば、自分で好きなボディカラーやグレード、メーカーオプションなどを選ぶことができますし、新車ですのでキズやへこみ、汚れなど皆無です。
そういった新車を選ぶような目で、中古車を選ぼうというのははっきり言って暴挙だと思います。

 

たぶん、こういった要求を貫き通そうとしている人はきっと一生、中古車など買うことはできず、ずっと中古車検索サイトや雑誌などを見続けていくことになるでしょう。
中古車選びというものはそういうものなのです。

 

有るものの中から自分が求めている条件と照らし合わせて、その条件に合致するものがなければ、1つ条件を減らしてまた探す、それでもなかったらまた条件を減らしてまた探す・・・といったことを繰り返してやっと見つけるものなのです。

中古車販売店選びの注意点は?

新車を購入するときにディーラー選びが大切なように、中古車を買う時には中古車販売店選びが重要です。

 

●中古車販売店の種類

中古車販売店といってもどの店舗も同じ形態を持っているわけではなく、大きく分けて三つに分類することができます。
ディーラーや自動車メーカーが展開している中古車販売店、自社整備工場を持つ中古車販売店、ただ単に車を売るだけの中古車販売店です。

 

●ディーラーや自動車メーカーが展開している中古車販売店

 

ディーラーで新車を購入するときに下取りという付帯サービスを行いますが、その下取りした車はのちにきちんとした整備を受け、中古車として販売されます。

 

そういった中古車を販売するのは、ディーラーや自動車メーカーが運営している中古車販売店でディーラーによっては、ディーラーの敷地内に中古車コーナーを設けていることもあります。
いわゆる認定中古車とかメーカー保証付きの中古車を販売するところです。
認定中古車は主に輸入車ディーラーで扱われることが多いのですが、最近では国産自動車メーカーでも認定中古車を販売するようになりました。

 

それとは別にメーカー保証付きの中古車を販売するのは、自動車メーカー直営の中古車販売店で具体例を挙げると日産では「NISSAN UCARS」、トヨタでは「T-VALUE」、ホンダでは「ホンダ・オートテラス」、マツダでは「マツダU-CAR」、スバルでは「スグダス」、三菱では「クリーンカー」などと呼ばれています。
これらの店舗はディーラーと一体型になったもの、専用店舗を持つものがあり、売られている中古車は、自動車メーカー問わず、下取りした車を整備したものとなります。

 

こういった店舗にある中古車は、仮にも自動車メーカーの看板を掲げているため、自動車メーカーが責任を持って整備点検を行い、それこそ新車と同じような状態としているので、車としての信頼性は非常の高いといっていいでしょう。
もちろん新車同様に保証が付きますのでそういった意味でも安心です。

 

中古車の質からすれば、こういったところで買うのが一番いいでしょう。
しかし、自動車メーカー付きの店舗であり、保証までついているので中古車価格が高くなり、一般の中古車販売店の価格より1割から2割程度高くなります。

 

新車を買う時のように高い保証を望む方やその車を長く乗り続けたいと思っている方は、こういったところで購入するといいでしょう。

 

●整備工場付の中古車販売店

俗にいう中古車販売店と呼ばれる店舗の一部がこういった店舗となります。

 

この店舗はただ単に中古車を仕入れてきて転売するだけでなく、仕入れてきた中古車の故障や損傷などを直すための整備工場を併設しており、商品として販売できる状態にしてから店舗並べるといった形をとります。
車の仕入れは、オートオークションなどといわれる業者間で行われる中古車オークションや自社買取などで行います。
よくある「○○専門店」といった中古車販売店がこういった形態をとることが多く、その車ならでは整備技術を持っている場合も多々あります。

 

整備工場があるので、多少傷みのある車でも仕入れることができ、そうでないものでもきちんと整備した形で販売するので、状態の良い車が多いようです。
中には認定中古車と同じように保証制度を設けているところもあるようです。

 

仮にここで購入した中古車が初期不良と呼んでいいのかわかりませんが、買ってすぐに何かしらのトラブルに見舞われたとしてもその整備工場で直してもらうことができるのでそういった意味では力強い店舗だと思います。

 

ただ、店舗によって整備に関わる技術や知識などが違うため、質の悪い整備しかできないようなところですと、そういった修理に限らず、販売されている中古車の整備状態も悪くなりますので、状態のいい車があるところと状態の悪い車があるところと両極端になってしまいます。
そういった中でも例えば「スポーツモデル専門店」とか「4WD専門店」とか「アメ車専門店」などといったある一定の車種やジャンルだけに特化した店舗では、こういったところの整備技術は優れていることが多く、ディーラーですらわからない故障や、直すことができないトラブルなども経験と技術によって見事に直してしまうぐらいの有能な整備工場を持つところもあります。

 

販売されている車は専門店でない限り、国籍、自動車メーカー、車種、ジャンル問わずそろえていることが多く、自社で修理や整備を行うことができるので、中古車販売価格も比較的安く済むことが多いようです。

 

●車を売るだけの中古車販売店

この中古車販売店がまさに中古車販売店といっていい形態です。
車を仕入れてきて、それを転売するだけといった形で、敷地内に整備工場もありません。

 

仕入先は主に中古車オークションで、すぐに転売できるような状態のものを仕入れてきて、仕入れた翌日にはすぐに店頭に並べて販売を開始します。
自社内で修理や整備を行うことができませんので、オークションから仕入れてくる車は、まさにすぐに商品にできるような状態の良いものばかりで、そういった意味では質の良い車が売られることが多くなります。

 

しかし、オークションで選り好みするため、大量の車を仕入れることができませんので、店頭に並べる商品ラインナップとしては貧相になる傾向があり、車種に至っても故障が少なく、前オーナーの扱いが良いものに偏ってしまうため、幅広い車種を売ることが難しくなります。

 

それからオークションで仕入れた車に隠れたトラブルがあった場合に社外の整備工場などで修理をしなければなりませんので、そういった場合は中古車販売価格が高くなることが多く、更に状態の良いものばかりを仕入れてくるのでそれによっても中古車販売価格が高くなる傾向があります。

 

中古車を購入後すぐに出たトラブルなどにも対応が難しいことがあり、その修理もコストのかかる社外に出すことになるので、初期不良といってもないかと理由を付けて修理してくれないことがあったり、修理費用を請求されることもあります。
基本的にこういった中古車販売店で働く人は売るだけのセールスマンで、車のこと、特に整備面に関する知識がほとんどないことが多いので、そういった面で不安を感じることがあるかもしれません。